セクストンのおかげでイングランド戦を見逃す・・・。
ついに開幕したシックスネーションズは、いきなり凄い試合を魅せてくれましたね。
開幕戦ウェールズVSスコットランドは、34-7とスコア差は開いてしまいましたが、あの試合は「シックスネーションズ」らしからぬ試合でしたね。
FWゴリゴリではなく、ともにワイドな展開でしたし、ちょっとスーパーラグビー的な印象でした。 開始早々、スコットランドが攻撃で押していたのですが、ウェールズのSHガレスデービスのインターセプトでのトライは痛かったですね・・・。 (もっともそれまでにも危なっかしいパスがあったので、そう驚くこともなかったのですが・・・。)
内容もそこまで負けているような感じではありませんでしたが、トライが取れそうな雰囲気は全くありませんでしたし、あのハンドリングエラーの多さは致命的ですよね。
しかし、ウェールズのFBリー・ハーフペニーのキックは綺麗ですね。 ブレることなく真っ直ぐ飛んでいきますし、観ていて安心できます。
さて、2試合目のフランスVSアイルランドですが、これは本当に面白い試合でしたね。 前半を観る限りフランスの良さはひとつもなく、ホームのはずなのにまるでアウェイで戦っているような感じでしたし、正直なところ後半はボコられるんじゃないかと思っていました。
ところが後半は、まるで別チームのように息を吹き替えし、あわや勝つかとも思われるような試合展開になりましたね。
後半、フランスのSHデュポンが入って攻撃がさらに面白くなり、アイルランドの油断とデュポンとトマの個人技によって1トライを返し、さらに攻め続けるかと思った矢先に、デュポンの負傷・・・。
これ、HIAとなったのですが、正直なところ「それはないだろう・・」と思いました。 ですので、ここまでどちらのチームが勝ってもいいという思いで観戦していたのですが、一気に「アイルランドに逆転して欲しい」という思いになりました。
「いやだって、どうみても頭打ってないし・・・」
ところが、残り2~3分のところでアイルランドが反則を犯して、フランスのペナルティキック。 この時点で13-12でフランスが1点リード。 このペナルティが決まると、フランスはさらに3点追加で、アイルランドは残り3分少々で1トライを取らなければ逆転できないという状況。
しかし決まらなければ、相手のペナルティ、またはドロップゴールでも逆転はできるという状況ですから、このスコアはかなり試合の流れを決定づけるものとなるところ。
これまでの公平な目線であれば「決まっても仕方ないな、残り時間でのアイルランドの猛攻が他のs味だ」などと思えたのですが、あの疑惑のHIAによって、俄然「決まるな!!!」という思いが強まっていました。 まぁ、本当はこんな感情を持ってはいけないんですけどね・・・。
しかし、ここはペナルティキックが外れ、今度はアイルランドの陣地からの攻撃が始まります。 正直なところ、この時間からセクストンのドロップゴールが決まるまでの映像は、どこかで永久にとっておきたいところですよね。
何が凄いって、まずはセクストン。 あの40メートル以上も離れた距離からのドロップゴールを成功させたのは当然のことながら、その前に、多分ウィングのキースアールズへのパスだったと思うのですが、そこにキックパスを決めていますからね。 1点ビハインドの中、キックパスなんて普通、蹴れます?? キックの精度もさることながら、キャッチミスの確率もありますし、相手とのコンテスト次第ではノックオンだって在りえますからね。 しかも晴れているのであればともかく、小雨が降っていたようですし、あの勇気はすごいと思います。
また、どうしても劇的だったので、セクストンばかりが注目されてしまいますが、あのドロップゴールを生むために作り出したアイルランドFWの頑張りは、もっと賞賛されて然るべきだと思います。
確か40フェーズくらいかけてエリアを確保していたと思いますが、誰もボールを落としませんし、しっかりと仲間にボールを繋いでいるんです。 サポートもしっかりしていましたし、これ感動ものですよ。
試合開始から、アイルランド選手のハンドリングの上手さには驚いていましたが、あの雨の中、ボールを守りきる姿は、なかなか他のスポーツでは味わえませんよね。
さて、このブログの表題である「セクストンのおかげでイングランド戦を見逃す・・・。」なのですが、その理由というのが、まさにこのドロップゴールに至るまでの数分間のプレイで、試合が終わったらすぐ様寝ようと思っていたのですが、あのドロップゴールによって興奮し、なかなか寝付くことができなかったのです。
イングランド戦は翌日の23時45分からでしたから、昼間寝てればいいだろなんて思われるかもしれませんが、私は、寝だめが出来ないんです。
そもそも眠ったのが6時だったのですが、目覚めたのが10時。 それ以降、眠ることができず、夜9時に寝て試合前には起きようと思ったのですが、それも失敗。
というのも、これ、対戦カードにも原因があって、恐らくいまのところシックスネーションズ最強のイングランドと最弱のイタリアの試合だから「まっ、いいか」なんて気持ちも働き、録画で済ませることに。
まぁ、深夜帯に試合があると、ついついこんなことにもなってしまいます。